さよなら先輩
会社員時代の先輩から久々に連絡が来た。
私よりも4~5年位早く退職して今は別の事をやっているとの事だった。
そんな先輩から食事のお誘いが。
正直、私はかなり警戒した。
だってこの人全然仲良くしていた記憶ないんですもの。
先輩といっても何かを教えて貰っていたわけでもないし、部署も違った。
そんな人が急に数年ぶりに会おうと言ってくる。
これは何かある。
たわいもない会話をしながら「こんな数年ぶりになにかイベントとかのお誘いですか?」と笑い交じりに質問した。
(もしかしたら盛大な結婚式を挙げるのでその一員に呼ばれるのかもしれない、その可能性も考えて聞いてみた。)
先輩「マイちゃんさ・・・仕事上手くいってる?」
先輩「私はあの会社でくすぶってちゃいけないと思って辞めたけど、ずっとマイちゃんの事が心配だったの!だからその手助けになればと思って!」
んー・・・これはあれかな??
私「実はもう退職してるんですよ。」
先輩「そうなの!?てことは上手くいかなかったんだね・・・。」
私「いえ私結婚を・・・・」
先輩「それでね!私の凄くお世話になっている先輩にマイちゃんの話をしたら、是非一度会って話をしてみようってなったの!」(聞いちゃいない)
二つ返事で食事行かなくてよかった。これは完全に勧誘でしょ。
しかしまあ、学生の時からこういう事言ってくる人たち見事に同じような手口よね。
何が凄いって、こういうのを勧誘してくる人たちは皆、物凄い真面目だった人たち。
真面目だからこそ本気でこちらを勧誘してきているのだ。
多分この先輩も本気で私の為!と思っている。
これはもう関わりたくないので、「主人が多分許可しないから無理」と、取ってつけたような理由で断った。
この後も粘ってきて、先輩が~とか本当に人生が変わるとか言ってたけれどもハイハイと聞き流して終話。
残念だな、こういうので縁がどんどん切れていってしまうのは。
さよなら、先輩。