主婦手記

退職して暇な主婦の日記です。日常を思うままに。

大腸カメラを受けた話(自戒の長文)


先日、予定していた大腸カメラを受けてきた。

私は喉元を過ぎた熱さを忘れる人間なので、何故受ける事になったのかをここに残しておこうと思う。

事の始まりは先月の上旬だった。
夜に歩き回っていたら急に下腹部の両脇腹に激痛が走った。
私はてっきり便秘気味だから出せば治るだろう、そう考えてトイレへ。
確かに便は出たのだが、何故か激痛は治まらなかった。

寝て休めば治るのではないか?そう思ってこの日はもう寝る事にした。
ところが激痛は続き、寝る事すらも出来ないまま朝を迎えてしまった。
そしてタイミングが悪い事にその日は日曜日、病院はどこも開いておらず、一日家で安静にしている事にした。

そしてこの時、私は重い生理痛だと思っていた。理由はトイレに行っても解決せずずっと下腹部が痛い事と、生理がタイミングよくきていたからだ。
なので当初は婦人科を受診しようと考えていた。

ところが、日曜日の夕方頃になって、再び激痛が。もうトイレに行っても出るもの等ないという理由でずっとゴロゴロしていたのだが、その時は「なにかか出そう」な感覚があったので念のためにトイレへ。
用を足して便器を見て驚いた。便器が真っ赤なのだ。
しかしこの段階でもまだ「生理のせいかな・・・?」などと私は思っていた。
トイレから出た後にも考えていたが、いや、お尻から出る感覚があった気がする・・・でもなあ・・・なんて考えていた。

今になって考えてみれば、ただ現実逃避していただけだなと。
血便の時点で内臓に何か起きているのが確定だし、それを認めたくないというのが心情だった気がする。実際かなり怖かったし。

その後、3~4度目のトイレでようやく自分の病状は婦人科系ではなく、消化器にあるという結論に至った。
月曜日の朝一に病院へ電話して診察してもらう事に。

ネットで見た知識で、便の色でも出血部位が違うと書いてあったので、最後の血便の状態を写真に撮って持って行った。(これは正解だった)

診察室に入ってまずは「いつから痛かったか」「便の状態は」「痔の可能性は」等と出血の原因特定の為に問診をされた。次に色はどんな感じかを聞かれたので私は撮影していた写真を見せた所、話は早かった。そして触診へ。
触診では痛い所はどこもなかった。
「そうなると病名はこの辺のどれかだけど・・・カメラを入れないと分からない」と言われた。内臓じゃあそうだよね・・・。

「じゃあカメラをお願いします」と言ったところ、最短で一ヵ月過ぎの検査になるとの返答だった。
・・・・・・・・・え?
その間この訳の分からない症状どうするの?と真顔になってしまった。
しかし予約しないことには始まらないのでとりあえずそれで予約を取って帰宅した。

主人は「一ヵ月なんて遠すぎる、別の病院に変えろ。」と、家族からも言われた。
その後、近辺の病院、少し遠くにはなるけど行ける範囲の病院全て調べた。
結果は同じ、大体一か月後だった。中には「待っている人が沢山いるので一ヵ月待てずにドタキャンするのをやめてください!」と注意喚起している病院もあった。
それを主人にも伝えて納得してもらった。

かといって何も処置してもらわなかった訳ではない。
痛みで何も食べられずに栄養不足になっている事と、大腸の出血が酷い事から、止血剤と栄養剤の点滴を打ってもらった。私はこれがかなり効いた。
後は止血剤の錠剤と整腸剤を貰って、次の日にもう一度診察となった。

結果、止血剤は一週間くらいで後は整腸剤しか飲んでいなかったが、検査間近になるころには全く痛みはなくなっていた。
先生は検査までの間にかなり診察を挟んでくれていたので、精神的にも心配はなかった。


後はいよいよ原因特定の為の大腸カメラである。

前日は食事は21時までで、一つ目の下剤(錠剤)を投与。
この下剤ですぐ腹痛がくるのかと思っていたが、どうやら8~10時間後に効くものらしかったのでそのまま寝た。

朝は7時半に2つめの下剤(錠剤)投与。
そしていよいよ一番の大ボス。聳え立つ2リットルの液体。言わずまでも下剤だ。
この下剤も2リットルだが、全て最初から飲むわけではなくて、1リットル飲んで出し切れてなかったら500ミリずつ追加で飲むように余分に作っているだけだ。
2リットル飲むなんて御免なので私は前日全然ご飯を食べなかった('ω')

この考えが功を奏したのか、1リットルで全て出し切ることができた。
一番焦ったのが、病院へ向かう時間ギリギリまでお腹が痛かった事かな。
最後はもう腸液しか出てこなかったけど。

そしていよいよ大腸検査。
上下着替えを渡される。私は生理がまだ続いていた事もあってパンツを汚す可能性がある事を伝えた所、下のパンツは紙製で使い捨てらしく、心配ならナプキンとか着けてもいいけど汚すこと自体は問題ないと看護師さんより言われた。

着替えて採血と筋肉注射(腸の動きを止める為)をしてベッドへ横向きに寝て待機。
この筋肉注射が案外痛かった。
でもこれから肛門に管を入れられる事に比べたら些細な事過ぎてどうでもよかった。

いよいよ先生登場して増す緊張感。
痛いのが怖すぎて麻酔ないんですかね・・・?って前回診療時に聞いたところうちではやってないと言われて無事チキンの私は死亡した。

肛門回りと中にゼリーを塗られてカメラ挿入。
・・・・・・・・・案外痛くはなかった。
しかしここからが辛かった。
中に進むためにガスをどんどん注入、進む度に注入。同時進行で水で洗浄と吸引。
ガスのせいでどんどん息苦しくなっていった。そして腸の曲がりにくい所がくると若干鈍い痛みが走って唸ってしまった。

全てのチェックが完了して管を抜くまでに大体15分位だった。
多分痛みが少なかったのは先生の腕もあると思う。
終わった後はひたすらお腹が張ってて苦しかった。おならが出るようになるまで食事はとらないようにと言われて診察は完了。
次週に採血した血液検査の結果を聞いたら後は完了の予定。

ちなみに出血は憩室(腸のポケット)からしていたらしい。
便秘症だとなりやすいみたいだから気を付けないとなあ。


もう40歳の検診までは大腸カメラはこりごりです。
受けないで済むように健康管理しようと思うこの頃でした( ;∀;)